新刊情報

21世紀音楽の会作品集1~管弦楽作品集、室内楽作品集(2CD) 【CD】
21世紀音楽の会作品集1~管弦楽作品集、室内楽作品集(2CD)
「21世紀音楽の会」会員作曲家によるCD第一弾

  • 「管弦楽作品集」
    野田暉行:ルミナス~光芒の彼方から~
    国枝春恵:レヴェレーション
    高畠亜生:輪廻転生~オーケストラのための
    神本真理:ムーブメント/ダンス
  • 「室内楽作品集」
    安良岡章夫:室内協奏曲第3番「リリエーヴォ」
    糀場富美子:ぽるとがるぶみ
    島田広:弦楽四重奏による「緑の展開」
    山口哲人:王朝和歌・秋歌五首
    徳重智子:優雅な趣のイルカ

『形や風評にとらわれることなく自由の原点から真に心に残る音楽を』をモットーに、2000年、野田暉行代表(当時)と17名の作曲家により結成された「21世紀音楽の会」。その演奏会も15回を数える今、会員の作品をライヴ録音したCD第1弾が2枚組でリリースされました。1枚目には第1回演奏会での演奏を中心とした管弦楽作品が4曲、2枚目には第10回演奏会までの室内楽作品が5曲収録されています。日本作曲界で活躍する9人の作品をお聴きください。(メーカー資料より)

Harue KUNIEDA  SERAPHIUM 【CD】
Harue KUNIEDA SERAPHIUM
CDT-1055
【定価】2,625円(税込み)
2003年 カメラータ・トウキョウ

  • ≪エレヴァシオン≫ ― ヴァイオリン・ソロのため(1995)
  • ≪セレナーデ≫ ― ソプラノとハープのための(1992)
  • ヴァイオリンとオーケストラのための≪セラフィム≫(1997/1999)
  • ≪4つの歌曲≫ ― ソプラノ、クラリネット、ピアノのための(1997~98)
    ~西脇順三郎“Ambarvalia”ギリシャ的抒情詩より“天気”, “雨”, “眼”,“栗の葉”
  • ≪3つの歌曲≫ ― ソプラノ、クラリネット、ピアノのための(2001)
    ~西脇順三郎“Ambarvalia”ギリシャ的抒情詩より “太陽”, “手”, “皿”

国枝春恵合唱曲選集 花に 【CD】
国枝春恵合唱曲選集 花に
KNHR-1
【定価】2,000円(税込み)
2013年 ユージンプランニング

  • 無伴奏混声合唱組曲≪花に≫
    I. 紀友則・僧正行尊
    II. 清輔朝臣・西行法師
    III. よみ人しらず・紀貫之・藤原実定
    IV. 藤原定家
  • 男声合唱のための≪夫婦善哉≫
    I. 女房の留守
    II. 夫婦円満
    III. 夫婦喧嘩
  • 女声合唱とピアノのための≪おらほのみどり≫
    おぼろ月夜, お猿のかごや, 見てござる, 故郷, 夕焼け小焼け

≪花に≫の厳しい美しさ、≪夫婦善哉≫のユーモアと情愛の機微、≪おらほのみどり≫の唱歌をかけがえのない美しい世界へと昇華させた世界観。いずれも、極めてノーマルな人間性を持った国枝さんだからこそ生み出せた美しさである。もちろん、鋭敏なリズム感、響きに対する非凡なセンス、そして言葉とドラマに対する比類ない感性がその背景にはある。バッハやモーツァルトを始めとするすぐれた作品に出合うと「作曲家って何て凄いんだ! 」と思う。畏友・国枝春恵さんもまた、僕の心から敬愛する作曲家である。
(文:國土潤一)

混声合唱組曲 ことばのとおりに 【楽譜】
混声合唱組曲 ことばのとおりに
国枝春恵 作曲
【定価】1,760円(税込み)
2019年11月 音楽之友社
中学生用のクラス合唱曲を書きたいという作曲者の要望から、2007年から2008年にかけて『教育音楽』の付録として掲載された3曲に、10年ほどの時を経て2曲が追加され、全5曲の混声合唱組曲として仕上がった。当初は混声3部合唱で書かれたが、幅広い世代の方々に歌ってほしいという願いから、全5曲を混声4部合唱に書き直し出版となった。バスパートが加わったことで、4声体のハーモニーに再構成され、ハーモニーの厚みが増し、歌い手にも聞き手にも大きな充実感を与える合唱曲となった。作曲者の確かな技術による取り組みやすい難易度と谷川俊太郎による親しみやすい詩の内容から、中学生や高校生のコンクールレパートリーとしても十分。2019年12月8日(町田市民ホール)町田市民合唱団 第39回定期演奏会において、町田市民合唱団(指揮=清水敬一 ピアノ=佐藤涼子)が混声4部合唱版組曲初演。

ヴァイオリンとオーケストラのための≪セラフィム≫ 【楽譜】
ヴァイオリンとオーケストラのための≪セラフィム≫
国枝春恵 作曲
【定価】4,500円(税込み)
2017年3月 音楽之友社
「セラフィムSeraphim」とは、旧約聖書に記されている神に仕える最高位の天使・熾天使のこと。六つの羽をもち複数で飛び交い、神の栄光を讃え全知を体現し、預言者たちに言葉を与えたとされる。「この作品の終焉で、ヴァイオリニストの頭上に舞い降りてくるであろう天使達を知覚することができたら……」という願いを込めて作曲。冒頭の動機が延長、増幅、拡大しながら新たな音像の場を展開。ヴァイオリンの緊張感あふれるドラマティックな音型が、執拗に繰り返され,持続の密度に優れた高揚感のあるヴァイオリンとオーケストラのための作品。